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たった三袋の、小麦粉と引き換えに、売られてきた娘の存在は、
俺にとって、何よりも大切なものだった。
その笑顔が見られるのなら、俺は、どんな事でもしよう!
「好きだ!エスメラルダ。結婚してくれ!!」
華奢な肩を掴んで、瞳を覗く。
すると彼女は、笑顔で言ってくれるのだ。
「ありがとうvv一輝vvv」
そう、言うのだ!きっと、いや!絶対にっ!!
「・・・兄さん。僕に向かって言ってないで、本人に言って下さいよ;」
「・・・瞬;ちょっとは、練習させろ;;;」
「あ!ほらっ!来ますよ!エスメラルダさーんvvv」
「あっ、あー;ええぇ、エスメらるダ!」
いかん!声が裏返ったーっ!;
慌てていると、咳払いと共に、瞬に小突かれた。
「Happy Birthday・・・・」
「あぁ〜ぁ;」
ダメですねぇ、兄さんは、と瞬が笑う。
けれども、投遣りにバサリと差し出した花束を、
エスメラルダは満面の笑顔で、受け取ってくれたのだった。
なんて、清楚で可憐なのだ!vv俺の心の一輪の華!!vvv
「エスメラルダさん、幸せそうだね。」
「ふんっ。これから、俺が、もっと幸せにしてやるわ!」
俺のその一言に、頬を染めたエスメラルダが、小さな声で言った。
「ありがとう、一輝。」
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