赤と白の小さな魚を貰ってきたら、シオンは、揚げ物にして食べるのか?と聞いてきた。 観賞魚ですよ。と返すと、シオンは興味が失せた顔で、魚は食用だろう。と言った。 浅い硝子の鉢に二匹は放たれた。 長い尾ひれをヒラヒラとはためかせ、藻の下を掠め泳いでゆく。 赤い金魚がシオンで、白は貴鬼ですよ。 指をさしたら、小突かれた。バカモノ。私が赤なら、白はお前だろうが。と。 小さな魚が、そうだと言わんばかりに、パシャリと跳ねた。 孤独である事の淋しさを知っているのか、魚たちはいつも寄り添うようにして、過ごしているようだった。 魚に淋しいなどあるか、とシオンは言ったけれど。その声に覇気はなく、シオンにしてはどこか自信の無いように聞こえた。 元気の良い赤い魚は、よく跳ねていた。空中で綺麗に反転して、水滴を散らしながら、白い魚の待つ水へと戻る。 陽のあたる窓際に置いてあった水盤は、常にキラキラと輝いて、天井にもその反射で出来た美しい波紋が、ユラユラと揺れていた。 だが。魚たちの蜜月は、長くは続かなかった。 永遠の虚空を目指し、赤い魚は飛んで、…息絶えた。 それ以来、白い魚はあまり動かなくなった。けれど時々、何かを探しているように、水盤の隅々まで何度も何度も泳いで回るのだった。 赤い魚の消えた数日後、あとを追うように白い魚が消えた。 不可解だったのは、赤い魚は金魚鉢の側で動かなくなっていたのに、白い魚は文字通り、消えてしまっていたことだ。 そのヒレで、本当に空を飛んで行ってしまったのかもしれない、とムウは思った。 本当のところ、猫にでも持っていかれてしまったのだろうけど。 あるいは。 今まさに、黄金色に揚ったフライを食べようとしているシオンを、ムウはちらと見て、首を振った。 まさか、…ね。
ムウはシオンに喰われる、という話しです。(爆) いえ;金魚は流石に喰ってないとは、思いますけど; …多分。←えぇぇぇ!;(^^;) えー。私の中では、金魚は跳ねて死ぬもの、 という定義がありまして。何じゃそりゃっ!;(^^;) 誕生日だっちゅーのに、死んでちゃヤバイよねっ;と、 急遽『さんのはなし』を考えたのでした。 いや;『さんのはなし』も、祝っちゃいなかったケド。(笑)
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