「3は美しい数字なのだよ。」 ソファの上で毛布にくるまって、シオンは言った。 3月27日を迎える夜。即ちムウの誕生日の前夜だった。 「素数ですね。1と3しか割ることの出来ない。」 小さな子供にするように愛弟子の頭を撫で、シオンがそうだと微笑む。 「お前は3に祝福されているね。」 そうですねと、同じ毛布にくるまったムウが微笑む。 「3の3倍に更に3を掛けると27、もうすぐだ。」 ワインの香りをさせたシオンは、上機嫌でいつもより饒舌だ。 「それに3を足すと30日ですね。」 シオンはムウの言葉に深く頷くと、暗い部屋を指差した。 「そして私たちは3人だ。」 そこには、柔かい枕に顔を埋め、眠る子供が居る。 彼の誕生日は、4月1日。 3月の子供ではない。けれど。 4引く1は? 「3。」 正解とでも言うように、ポーンと3月27日を告げる時計が鳴った。 「おめでとう、ムウ。」 シオンが言ってキスをした。 祝いの言葉なのか、正解に対してなのか。 …時に、とシオン。 「お前が1番好きなのは誰だ?」 珍しくあからさまな質問に、ムウは少し戸惑い気味に、シオンを見上げ。 「貴方です、シオン。」 シオンはそうか、と耳元に唇を寄せ囁いた。 「では、素数に基づいて。眠ろうか、ムウ。この美しい星、第3惑星で。」 首筋に、唇が落ちた。
サブタイは、〜鬱陶しいほど3が出てくる話〜です。(笑) 羊誕には、“4引く1は?”の部分までを掲載させて頂きました。 「おめでとう」はどうした?!;シオン!;(^^;) という事で、おめでとうと言っている後半部分は、 ユルイですけど、シオン×ムウ的なオマケですv ムウ様を割る事が出来るのは、素数である3(本人)と、 1番好きな人(シオン)であるワケです。ふふふ。 おっと。細かいトコロですが、3行目は羊誕では、 “3月27日。ムウの誕生日の夜だった。” になっていました。実はもう、おめでとうって言い終わって、 イチャこいてる設定だったの!(笑)
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